保健師からひとこと
- 2026年3月掲載(食品による窒息を防ぎましょう)
- 2026年1月掲載(肺炎にご用心)
- 2025年11月掲載(若い元気なうちから取り組むロコモ予防)
- 2025年9月掲載(子どもの頃から備えたい新常識【プレコン】とは)
- 2025年7月掲載(熱中症に気をつけよう!)
- 2025年5月掲載(健康診断を受けていますか?)
- 2025年3月掲載(子どもの食育に大切なこと)
- 2025年1月掲載(冬に気をつけたい「血圧」の話)
- 2024年11月掲載(飲みすぎに注意! -お酒との上手な付き合い方-)
- 2024年9月掲載(子どもの成長の土台は「早寝・早起き・朝ごはん」)
- 2024年7月掲載(認知症予防であんしん生活)
- 2024年5月掲載(睡眠と食育)
2026年3月
食品による窒息を防ぎましょう
乳幼児は、食べ物をかむ力や飲み込む力がまだ十分に発達していないため、食べ物がのどに詰まり窒息してしまう事故が起こることがあります。
特に1から3歳頃の子どもは、好奇心からさまざまな物を口に入れる時期でもあり、家庭での注意がとても大切です。
<窒息しやすい食品の例>
- 粘着性が高く、飲み込みにくい:もち、白玉団子など
- 球状や大きさから、気道に入りやすく、つまりやすい:ミニトマト、ぶどう、さくらんぼ、固形チーズ、うずらの卵、アメ類・豆類など
- 弾力性があり、嚙み切りにくい:いか、こんにゃくなど
※近年の窒息に関する重大事故は、離乳期の子どもが「りんご」、「パン」を食べた時に多く発生しています。
<家庭でできる予防のポイント>
- 食べ物は子どもの年齢に合わせて小さく切り(ミニトマトや大粒のぶどうは4等分しましょう)、汁物など水分を適切に与える。
- 座って姿勢よく食べる習慣をつける(食事中は歩き回ったり遊びながら食べないようにする)。
- 食べているときは必ず大人がそばで見守る。
- 眠くなった、もう食べたくないなど食べることに集中できない場合は無理に食べさせない。
- 食事中に驚かせない。

<もしもの時は>
食べ物をのどに詰まらせ、声が出ない、顔色が悪い、苦しそうにしている場合は一刻も早い手当が必要です。すぐに119番・応急処置を開始しましょう。
子どもが安全に食事を楽しめるよう、家族みんなで気をつけていきましょう。
2026年01月
肺炎にご用心

今年の冬は例年より1カ月早く、インフルエンザが大流行し、県内でも警報が発令されています。
特に高齢者の場合、風邪やインフルエンザ後に注意したいのが、肺炎です。
インフルエンザに感染するとウィルスによって気道粘膜が傷つき、防御機能が低下します。そこに細菌やウィルスが感染することが肺炎の引き金となります。
風邪やインフルエンザ等のウィルス感染を防ぐことが肺炎の予防につながります。
食物や胃液、唾液などが誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。通常だと、むせたりせき込んで排出できますが、この時一緒に細菌も入り込み、それが「誤嚥性肺炎」を引き起こします。
物を飲み込んだり、細菌を排出する能力が低下している高齢者に多く発生し、高齢者の肺炎の70%はこの誤嚥性肺炎といわれています。
<肺炎の症状とは?>
風邪やインフルエンザ等と同様、発熱や咳、痰、胸痛、息苦しさなどが一般的ですが、高齢者の場合は典型的な症状があまりみられないことも多く、気づかないうちに重症化する危険性があります。
- 食欲がない
- だるい
- ぼーっとしている 等

なんとなくいつもとちがう、元気がないという一見肺炎とは無関係に思える症状が肺炎によって引き起こされていることもあります。
<肺炎に感染するリスクが高い人は?>
- ① 体力や免疫力が低下している人
- 〇高齢者、乳幼児
- 〇糖尿病、心不全、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、腎不全、肝硬変などの疾病がある人
- 〇喫煙者、アルコール依存症の人
- 〇ステロイド薬など、免疫の働きを抑える薬を服用している人
- 〇風邪やインフルエンザに罹患した直後
- ② 誤嚥がある人
- 〇寝たきりの人
- 〇脳卒中などを患い麻痺がある人
- 〇歯周病があったり、歯磨きが不十分だったり、口腔内の状態が悪い人
<肺炎に備えよう>
- 肺炎予防の4つのポイント
- ① 手洗い・うがい・マスクの着用により、細菌やウィルスに感染しない!

- ② 十分な睡眠・バランスとれた食事・禁煙・持病の管理を行うことで、免疫力をアップ!!
エネルギーとたんぱく質が欠乏し、健康な体を維持するために必要な栄養が足りなくなる(低栄養)と、肺炎が起こりやすくなります。
高齢になると、食事だけで十分な栄養を取ることが難しくなります。
普段から意識して、肉・魚・野菜等をバランス良く食べる習慣をつけておきましょう。誤嚥を予防するために、顎を引いた姿勢で、ゆっくりよく噛んで食べるような工夫もポイントです。 - ③ 誤嚥性肺炎の発症予防のため、毎日の歯磨き、入れ歯のケア等、“口腔ケア”をしっかり行いましょう。

- ④ 肺炎球菌及びインフルエンザ、新型コロナワクチン等を接種し、重症化を予防しましょう。名古屋市に住民票を所有する65歳以上の方および満60から64歳で一定の基礎疾患がある方を対象に予防接種の助成制度があります。

- (関連)
- 名古屋市の予防接種(外部リンク)
<肺炎が疑われるときは…>
① 症状が長引くときや元気がない、食欲がない等いつもとちがう場合は早めに受診する!
② 状態が急変することがあるので、緊急時の対応をあらかじめ決めておきましょう。
③ 高齢者では結核の可能性も疑い、すぐに専門医(呼吸器内科)に相談しましょう。
(参考資料)
一般社団法人日本呼吸器学会、公益財団法人長寿科学振興財団HP
2025年11月
〈若い元気なうちから取り組むロコモ予防〉
●ロコモティブシンドローム:運動器症候群=『ロコモ』とは?
人間が立つ、歩く、作業をするといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を「運動器」と言います。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの障害によって立ったり歩いたりするための身体能力が低下した状態が、『ロコモ』です。
要支援・要介護となる原因の1位は転倒・骨折・関節の病気などによる運動器の故障です。ロコモが進行すると、将来介護が必要となるリスクが高くなります。いつまでも元気にご自身の足で歩くためにも、ロコモ予防が重要となります。

●若い世代も要注意
ロコモは高齢者だけの問題でなく、40歳代から筋肉・骨・関節の衰えが現れてくると言われています。成人期よりロコモ予防を意識することが重要です。
便利な移動手段が多い現代社会では、日常生活に支障はないと思っていてもロコモになっていたり、すでに進行したりしていることが多くあることが分かっています。
また、高血圧など、生活習慣病のある人は比較的若いころからロコモの原因となる病気にかかりやすいこともわかってきました。すでにロコモである場合でも、ロコモを進行させないことが重要です。

●7つのロコチェック
以下7つの項目は、骨・関節・筋肉などの運動器が衰えているサイン。1つでも当てはまれば、ロコモの心配があります。チェックしてみましょう!
- 片脚立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたりすべったりする
- 階段を上がるのに手すりが必要である
- 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1Lの牛乳パック2本程度)
- 15分くらい続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡りきれない

●ロコモを予防しよう
- ① 運動
- 片脚立ち
・ 転倒しないように必ずつかまるものがある場所に立ち、床につかない程度に片脚を上げます。
・ 左右とも1分間で1セット、1日3セット行います。 - スクワット
・ 足を肩幅に広げて立ち、お尻を引くように2から3秒かけてゆっくりと膝を曲げ、ゆっくり元に戻ります。
・ 5から6回で1セット、1日3セット行います。 
- ② 食事
-
・ 筋肉の量を増やし、筋力を高めるためには、たんぱく質だけでなくエネルギー源となる炭水化物や脂質もとりましょう。
・ 骨を強くするために、カルシウムだけでなくたんぱく質ビタミンDやビタミンKもしっかりとりましょう。
・ 毎日の食事でいろいろな栄養素をバランス良くとりましょう。 
出典)日本整形外科学会:ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト ロコモオンライン
2025年9月
子どもの頃から備えたい新常識【プレコン】とは
プレコンセプションケア(プレコン)とは、「プレ(-の前)」と「コンセプション(受胎)」を組み合わせた言葉で、これからの健康づくりに欠かせない新しいヘルスケアの考え方です。早い段階から健康と生活を整えることで、将来の健やかで豊かな人生を築く土台を作ることを目指します。
また、プレコンと食事には深い関係があります。
プレコンの実施ポイント(食生活編)
- 栄養バランスを整える
- 栄養は健康な体と心の基盤を作ります。特に若い世代で不足しがちな栄養素を意識し、食習慣を見直しましょう。
<見直しが必要な食習慣>
- 朝食を食べない
- 主食を食べないなどの偏った食事
- 極端な食事量制限
- 甘い物(おやつ)の過度な摂取
<意識して取りたい栄養素>
- たんぱく質(体全体をつくる)…肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
- 鉄分(赤血球の材料、全身に酸素を運ぶ)…レバー、赤身の魚、緑黄色野菜、豆類など
- カルシウム(丈夫な骨や歯をつくる)…乳製品、海藻類、大豆製品、小魚など

まとめ
子どもの頃からプレコンを意識した健康な生活を習慣化することで、将来の妊娠や出産だけでなく、人生全体の質を高めることができます。
早い段階からプレコンを取り入れ、自分らしい健やかな未来をデザインしましょう!

<参考資料>
「未来に備えたい男女の新常識 プレコンセプションケア」©株式会社 社会保険出版社
2025年7月
<熱中症に気をつけよう!>
梅雨が明け、熱中症に注意が必要な時期になりました。
熱中症は、気温や湿度が高い環境で、体温の調整がうまくいかず体内に熱がこもることで起こります。
高齢者の方は、暑さに対する感覚機能や体温調節機能が低下するため特に注意が必要です。
正しい知識を知り、自分でできる熱中症対策に取り組みましょう。
<熱中症の症状>
- めまい
- 大量の発汗
- 立ちくらみ
- 筋肉痛
- 生あくび
- 筋肉のこむら返り
さらに症状が進行すると、頭痛や嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害などが起こります。
自力で水分補給ができない場合や意識が朦朧とする場合などは、すぐに医療機関を受診しましょう。

<熱中症予防のポイント>
【暑さを避ける】
1.屋内での暑さ対策
- 室温や湿度をこまめに確認して、室内の環境を整えましょう。


2.外出時の暑さ対策
- 暑い日には、外出や屋外での活動を控えましょう。
- 外出時には、暑さ対策グッズの活用、涼しい場所で休憩を取りましょう。
名古屋市では、暑さを避けて一時的に休憩していただける場所として、「避暑やすみスポット」がありますので、ご利用ください。
避暑やすみスポット(名古屋市一時的避暑スポット)(外部リンク)


3.衣服の工夫
- 通気性のよい、吸水性・速乾性のある衣服を着用しましょう。
- 保冷剤、氷、冷たいタオルで首や脇の下などを冷やしましょう。

【こまめな水分補給】
- 汗をかくと水分と一緒にミネラルも失われます。
ご自身の体調に合わせて、水分・塩分・経口補水液などを補給しましょう。

【暑さに負けない体づくり】
- 1日3食バランスよく食べることで、食事からの水分補給・身体の疲労回復につながります。
暑さで食欲がないときには、スープや味噌汁、夏野菜、果物などから水分を摂りましょう。
また、薬味や香辛料で味付けを変えることもオススメです。 - 睡眠環境を整え、十分な睡眠時間を確保しましょう。
- 日頃から適度な運動で暑さに負けない体づくりをしましょう。


イラスト引用
2025年5月
【健康診断を受けていますか?】
年に1度の健康診断の受診のススメ
わかっているようで把握しきれないのが「自分の健康」。特に働き盛りの時期は、仕事や家族、そして将来のことなど考えることが沢山で、「自分の健康」を考えるのは二の次になっていませんか?職場での健康診断や、市が行っている健康診断を活用してみましょう。
名古屋市で行っている健康診断を紹介します。


- 〇特定健康診査
- 生活習慣病の予防のために、名古屋市国民健康保険ご加入者で40歳以上の方を対象に、自己負担0円で実施している健診です。
- 〇がん検診
- 名古屋市在住の方で、お勤め先などでがん検診を受ける機会のない方に対して、対象年齢に応じて1項目につき500円で実施している検診です。


かけがえのない「健康な体」を守るために、「忙しい時期・年齢」だからこそ年に1回の健康診断を受診しましょう。
国民健康保険特定健康診査については下記QRコードからのホームページを参考にしてください。

普段から気を付けたい成人向け「健康な体づくり」のポイント
- 〇身体活動の改善
- 普段から元気に体を動かすことで、脳卒中・心臓病・糖尿病・がん・ロコモ・うつなどの病気のリスクを下げることができます。
- 座りっぱなしの時間が長くなり過ぎないように、少しでも体を動かしましょう。
- 1日合計60分以上の身体活動(目安は1日8,000歩以上)で歩こう!動こう!
- 1週間に60分以上の運動を取り入れよう!
- 週2から3日の筋トレで筋力アップ!
- 座りっぱなしを避けよう!
安全のために、体を動かす時間や強度は少しづつ増やし、体調が悪い時は無理をしないようにしましょう。
- 〇睡眠の充実
- 良い睡眠には、量(時間)と質(休養感)が重要です。
- 寝る前や深夜のパソコン・ゲーム・スマホ使用は避けましょう。
- 寝室はなるべく暗く、心地よい温度にしましょう。
- 夕方以降のカフェイン摂取・飲酒・喫煙を睡眠の妨げになるため控えましょう。
- 〇食生活の改善
- まずは自分の適性体重や肥満度(BMI)を確認しましょう。
- 次に、自分の食生活や食事の内容を振り返ってみましょう。食事記録をつけるのも良いでしょう。
- 減量に取り組む場合は、特定の食品を抜いたり、極端に食事量を減らすのではなく、主食・主菜・副菜のそろった食事を基本にバランスを整えましょう。
- お菓子やジュース類の取りすぎは避け、量は1日200kcalを目安にしましょう。
- 野菜のおかず(副菜)は1日5から6皿を目安に食べましょう。
- 交代勤務の場合は、なるべく食事時間を一定にし、欠食を避けましょう。


2025年3月
子どもの食育に大切なこと
「食育」とは、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
乳幼児期の食育は、「食べる意欲の基礎をつくり、食の体験を広げる」ことですが、「食べる意欲の基礎をつくる」ためには「生活を整える」ことが大切です。
日々の成長は嬉しい反面、大人にとっては大変な時もあるもの。
忙しい日々の中で、お子さんと接する時に少し心に留めていただきたいことをご紹介させていただきます。
生活リズムを整えること
朝はなるべく決まった時間に起きましょう。
食事は3回取れるように、一日の流れを作りましょう。
夜も同じ時間に布団に入るように心がけましょう。

お子さんの気持ちを尊重すること
お子さんというのは、「自分でやってみたい!」という自立の気持ちがある反面、甘えの気持ちもある時期です。
時間がある時にはぜひ、お子さんのやってみたいことをやらせてあげて、必要に応じて大人が手助けして、「できた!」という経験ができるといいですね。

いっぱい遊ぶこと
体を使って遊んだり、散歩して自然に触れたり、絵本を一緒に読みながらたくさん話しかけたりする経験が、お子さんの心を豊かに育てるエネルギーになります。

お友達と触れ合うこと
お友達に興味は持ちつつ、一緒に遊ぶには、大人が仲立ちすることが必要な時もあります。
同年齢の子ども達と一緒に過ごす機会を作ってあげましょう。
「貸して」「どうぞ」などの、お友達との関わりに必要なよい機会になります。

(参考)
政府広報オンライン 「食べる力」=「生きる力」を育む「食育」。実践の環(わ)を広げよう(外部リンク)
2025年1月
冬に気をつけたい「血圧」の話
11月から4月にかけての寒い季節、入浴中に溺れる事故が多くなります。特に高齢者は注意が必要です。
入浴中の事故が増える原因の1つは、急激な温度差による血圧の急劇な変化です。寒い脱衣所や浴室では、血管が収縮して血圧が急上昇し、温かい浴槽では血管が広がり、血圧が急降下します。この急激な血圧の変化により、一過性の意識障害や、心臓病・脳卒中の発作を起こすことがあります。
浴室や脱衣所を暖めて家の中の温度差を小さくしたり、食後すぐや飲酒・服薬後の入浴を避けましょう。
- 暖かい室内
- 血管は正常の太さで、血圧も安定

- 寒い脱衣所
- 血管は収縮し、血圧も上昇

- 寒い浴室
- 血管はさらに収縮し、血圧もさらに上昇

- 熱い浴槽
- 血管は膨張し、血圧も低下

【高血圧の基準】
高血圧は、動脈硬化や脳卒中、心臓病、腎臓病などの重大な病気のリスクを高めます。
病院・クリニックなどで測る「診察室血圧」で、140/90mmHg以上が高血圧です。
収縮期血圧が160mmHg以上、または拡張期血圧が100mmHg以上(Ⅱ度以上の高血圧)の方は、至急医療機関を受診してください。
収縮期血圧が140mmHg以上160mmHg未満、または拡張期血圧が90mmHg以上100mmHg未満(Ⅰ度高血圧)の方は、生活習慣の改善をした上で医療機関を受診しましょう。
- 正常血圧
- 収縮期血圧:120mmHg未満
- 拡張期血圧:80mmHg未満
- 正常高値血圧
- 収縮期血圧:120から129mmHg
- 拡張期血圧:80mmHg未満
- 高値血圧
- 収縮期血圧:130から139mmHg
- 拡張期血圧:80から89mmHg
- Ⅰ度高血圧
- 収縮期血圧:140から159mmHg
- 拡張期血圧:90から99mmHg
- Ⅱ度高血圧
- 収縮期血圧:160から179mmHg
- 拡張期血圧:100から109mmHg
- Ⅲ度高血圧
- 収縮期血圧:180mmHg以上
- 拡張期血圧:110mmHg以上

※自宅で測る「家庭血圧」では、135/85mmHg以上で高血圧
(日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」、標準的な健診・保健指導プログラム【令和6年度版】より)
高血圧の予防のためには食生活の改善、なかでも減塩がとても大切です。
- 〇塩分を控えましょう。
- 高血圧の方の塩分摂取量は1日6g未満が目標です。
<減塩のコツ>
- 漬け物は控える。
自家製浅漬けにして、少量に。 - 麺類の汁は残す。
全部残せば2から3g減塩できます。 - 新鮮な食材を用いる。
食材の持ち味で薄味の調理。 - 具だくさんのみそ汁にする。
同じ味付けでも減塩できます。

- むやみに調味料を使わない。
味付けを確かめて使いましょう。 - 低ナトリウムの調味料を使う。
酢・ケチャップ・マヨネーズ・ドレッシングを上手に利用。

- 香辛料、香味野菜や果物の酸味を利用する。
こしょう・七味・しょうが・柑橘類の酸味を組み合わせましょう。

- 外食や加工食品を控える。
目に見えない食塩が多く含まれています。塩干物にも注意。
食生活の改善以外にも、
- 適正体重を目指す
- お酒の飲みすぎに注意
- 適度な運動
などにも心がけましょう。

高齢者の方は、生活習慣の見直しにおいても、気をつけることがたくさんあります。
主治医と相談しながら無理せずすすめましょう。75歳未満で対象となった方は、特定保健指導を利用するのもよいですね。
2024年11月
飲みすぎに注意! -お酒との上手な付き合い方-
年末年始が近づいてくると、お酒を飲む機会も増えるのではないでしょうか。
適度な飲酒は気分をリラックスさせる効果がありますが、飲みすぎると生活習慣病のリスクを高めるだけでなく様々な影響を及ぼします。一人ひとりがアルコールのリスクを理解し、健康に配慮したお酒との付き合い方を心がけましょう。

酒量より純アルコール量に注目!
1日当たりの純アルコール摂取量が男性では40g以上、女性では20g以上になると生活習慣病のリスクを高めます。(摂取量が少ないほど、飲酒による循環器疾患等のリスクが少なくなるという報告もあります。)
| 種類 | ビール | 日本酒 | 焼酎 | ワイン | 酎ハイ |
|---|---|---|---|---|---|
| アルコール度数 | 5% | 15% | 25% | 12% | 7% |
| 量 | 500ml | 180ml | 100ml | 200ml | 350ml |
飲酒による影響は個人差があり、年齢・性別・体質等の違いやその時の体調などによって異なるため、より少ない量にすることが望ましい場合があります。飲めない人や飲まない人への周囲の理解や配慮はとても大切です。
過度な飲酒による影響
アルコール依存症や肝疾患、がんなどの疾病発症等のリスクや、集中力等の低下による高所作業などでの事故・怪我、他人とのトラブルの発生など行動面リスクも考えられます。
20歳未満、妊娠・授乳中はお酒を飲まない!勧めない!
心身ともに成長期にある20歳未満の飲酒は、臓器が未発達なため急性アルコール中毒や臓器障害を起こしやすく、健康上の危険性が20歳以上の人よりも大きいといわれています。
また、妊娠中の飲酒は胎児へ胎児性アルコール症候群等をもたらす可能性があります。授乳期中などには、家庭内などの周囲の理解や配慮が必要です。
健康に配慮したお酒の飲み方

- 自分の飲酒状況を把握する
- あらかじめ飲む量を決めておく
- 一週間のうちお酒を飲まない日を設ける
- 飲酒前または飲酒中に食事をとる
- 飲酒の合間に水やお茶を飲む
- 他人への飲酒の強要をしない
- 病気など療養中の飲酒や服薬中の飲酒を避ける など

(参考資料)「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」厚生労働省
2024年9月
子どもの成長の土台は「早寝・早起き・朝ごはん」
子どもの心と体が元気に成長するためには、しっかり「食べる」「寝る」「遊ぶ」という基本的な生活がとても大切です。そこで、「早寝・早起き・朝ごはん」に取り組んでみましょう。
食べる
- 1日3度の食事はだいたい決まった時間に食べましょう。
そうすることで生活リズムが整いやすくなります。 - 朝ごはんを食べましょう。
朝ごはんを食べて、胃腸を目覚めさせることで、脳も目覚めます。
脳を活動させるためには、脳への栄養と十分な質のよい睡眠が大切です。

寝る
食のリズムを整えるためには、睡眠のリズムを整えることも大切です。
「寝る子は育つ」と昔から言うように、睡眠は子どもにとって大切な時間です。
特に夜の睡眠には、重要な意味があります。早寝早起きをすることで、子どもの成長に必要なホルモンなどの分泌が促されます。
- セロトニン
- 心の安定につながる神経伝達物質。メラトニンの原料になります。
朝日を浴びることで働きが高まります。 - メラトニン
- 眠気をもたらし、抗酸化作用、性の早熟化を防ぐホルモン。
暗くならないと分泌されません。
1歳から5歳はメラトニンシャワーと言われ、分泌が最も盛んな時期です。 - 成長ホルモン
- 免疫力を強くし、筋肉を増やし、骨を形成するホルモン。
深い眠りについている時間に分泌されます。

<朝の目覚め>
- 毎日決まった時間に、カーテンを開けて朝日を浴びましょう。
- 眠たそうにしていても、決まった時間に起こしましょう。
- 朝日を浴びることで、体のリズムが整えられて自律神経の働きが活発になります。
<お昼寝>
- お昼寝は、1時間半程度にして、遅くとも15時頃には起こしましょう。
お昼寝の時間が遅いと、夜の睡眠に影響します。 - 子どもの成長に合わせてお昼寝の時間は調整してあげてください。
<夜の過ごし方>
- 寝る前は、興奮する体を使った遊びや動画などの刺激は避けましょう。
- パジャマに着替えて、寝室を暗くし静かにして、同じ時間に布団に入りましょう。
遊ぶ
空腹感や食欲を感じ、食事のリズムが持てるようになるためには十分に活動する事も大切です。
- 日中は体を動かして遊びましょう。
室内でも遊べる子育て応援拠点や地域子育て支援拠点等にお出かけするのもおすすめです。

生活リズムは子どもだけで整えることは難しいです。個人差はありますが参考にしていただき、この機会に家族皆さんの生活リズムを振り返り、子どもの成長に必要な「早寝・早起き・朝ごはん」に取り組んでいきましょう。
2024年7月
認知症予防であんしん生活
年を取れば誰でも「もの忘れ」をするようになりますが、認知症は普通の老化ではなく「脳の病気」で、進行すると日常生活のなかで不安や困りごとが増えたり、生活のしづらさがあらわれやすくなります。
早期発見・早期対応が大切です。予防するためにも以下の食生活に気をつけましょう。

【食事】
- 1日3食が基本。
- 主食・主菜・副菜のそろっている一汁三菜(和定食など)を食べる。
- 特に、高齢者は肉・魚・卵・大豆食品などからたんぱく質をとる。

【飲酒】
- お酒を飲みすぎると、脳の委縮や脳卒中を起こし、認知症になりやすい。
- 適量飲酒を心がける。高齢者の目安:ビール中瓶半分、日本酒0.5合、焼酎0.3合
最近、家族や周囲の人から「何度も同じことを聞く」などと指摘されたり、置き忘れやしまい忘れが多くなり、よく探しものをしていたり、今日が何月何日なのかよくわからなくなる等、思い当たることはありますか?
思い当たる人は、「認知機能の衰え」が心配されます。食生活以外にも、以下を参考に正しい知識に基づく効果的な予防や改善策をはじめましょう!
【運動習慣】
- 1日3キロ以上の歩行程度の運動が認知症予防につながる。
- 体調に注意しながら日常生活に無理のない運動習慣を身につける。

【睡眠】
- 高齢者の平均睡眠時間は6時間。
- 9時間以上の睡眠は認知症になりやすい。
- 高齢者は不眠になりやすいので昼間の活動を増やす。
- 30分以上の昼寝や頻回の昼寝は認知機能低下につながる。

【口腔ケア】
- 毎食後の歯磨きや入れ歯の手入れは欠かさずに。
- 定期的な歯科検診を。
- 人と話すなど、よく口を動かすことで脳が活性化。

【禁煙】
- 喫煙量が多いほど認知機能が低下。
- 禁煙はいつからはじめても効果あり。
- 自分だけで禁煙するのが難しい人は、禁煙外来や禁煙補助薬などの活用を。

2024年5月
睡眠と食育
日々の生活の中で大切にしたいものの中で休養、特に睡眠について今回はお伝えしたいと思います。
<よい睡眠の必要性>
- 心身の機能回復
- ホルモンバランスや自律神経の調整
- 脳の老廃物の除去や免疫力の向上など

毎日6時間以上寝ているのに疲れが取れない、夜中に目が覚めて眠れなくなってしまう等睡眠に関して悩みのある方も多いのではないのでしょうか?
<よい睡眠のために>
- 適度な運動をする…過度な運動はかえって眠りの妨げに
- 入浴で体を温める…寝る直前、寝る前2から3時間は開ける

- 起床後に日光を浴びる…日光を浴びて14時間後にメラトニンという睡眠ホルモンが脳の松果体から分泌され、眠気をさそう
- 睡眠環境を整える…寝具、寝る前にスマホや照明の強い光を浴びない
(入眠の妨げになり、昼間に眠くなる)

上記のほかに、飲食の観点から気を付けたいこととして、
- 温かい飲み物を飲む(コーヒーなどのカフェインやアルコールを寝る前2から3時間は避ける)
- 規則正しい食生活。特に朝食をしっかりと摂ること。
(朝は卵・納豆・豆腐などのタンパク質を多く含んだメニューをゆっくりリラックスして摂ること、夜は白菜・キャベツなどの葉物野菜を多く摂ることで睡眠ホルモンであるメラトニンが多くなります)

等があげられます。ぜひ良い睡眠のために、毎日の食事についてもぜひ考えてみてはいかがでしょうか。












