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乳児期の食事のポイント

生後間もなくは、昼夜の関係なく授乳と睡眠が中心の生活ですが、成長するにつれて授乳や睡眠のリズムが整っていきます。そして、授乳から離乳へ移っていきます。赤ちゃんの様子をよく観ながら、無理をせず状況に合わせて授乳や離乳を進めましょう。

赤ちゃんのイラスト

授乳とは‥

赤ちゃんに母乳や育児用ミルクを与えることで、成長に必要な栄養素等を与えるとともに親子の絆を深め、からだと心の健やかな成長を促すものです。

授乳の量や回数は、それぞれの赤ちゃんによって違います。

1年間で体重が約3倍に成長しますが、発育の程度は個人差があります。母乳等が足りているかは、赤ちゃんの機嫌や体重が成長曲線にそって増えているかなどで観ていきましょう。

乳児用液体ミルクについて

液体ミルクは粉ミルクと同じ母乳代替食品です。

赤ちゃんにとって最良の栄養は母乳ですが、母乳継続が困難な場合、乳児の成長に必要な栄養条件を満たすよう特別に製造された「粉ミルク」や「液体ミルク」のことを母乳代替食品といいます。

液体ミルクは、粉ミルクに比べ調乳の手間がなく簡単などの利点がありますが、安全衛生上や保存上などで気を付ける点もあります。使用する場合は、確認しましょう。

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フォロ―アップミルクについて

育児用ミルクと違い、フォローアップミルクは母乳の代わりになるものではなく、離乳食が順調に進んでいる場合は飲ませる必要はありません。離乳食の進みが悪く鉄が不足するリスクがある場合や、赤ちゃんの体重の増加が足りない場合には、医師に相談の上、必要に応じてフォローアップミルクを飲ませるとよいでしょう。

離乳とは‥

赤ちゃんが成長にともない、母乳またはミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、幼児食に移っていくことです。

その時に与える食事を離乳食といいます。

離乳の開始は‥

赤ちゃんに、なめらかにすりつぶした状態の離乳食を初めて与えた時が開始です。
開始時期は、生後5から6か月頃が適当です。

発育や発達には個人差がありますから、赤ちゃんの様子を観ながら始めましょう。

  • 離乳の開始前に果汁やイオン飲料を与える必要はありません。
  • はちみつは、1歳を過ぎるまで与えないようにしましょう。

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赤ちゃんがスプーンにのせた食べ物を前に口を開けているイラスト

離乳の進め方は‥

赤ちゃんが、生活リズムを身につけ、食べる意欲を育み、食べる楽しさを体験できるよう進めてあげましょう。

  • いろいろな食べものの味や舌ざわりを楽しみ、大きさや固さの違う食べものを経験することで、お口の発達も促されます。
  • 手づかみにより自分で食べることを楽しみます。手づかみ食べを十分させてあげましょう。
  • 家族や知り合いと一緒に食べることで、心を育みます。

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赤ちゃんが離乳食から固形物を食べれるようになっているイラスト

食物アレルギーについて

食物アレルギーは、特定の食べ物を食べた後、アレルギー反応が原因となって、湿疹、アトピー性皮膚炎、ゼーゼーとした呼吸、繰り返す下痢、じんましんなどの症状があらわれます。

離乳食を遅らせたり、特定の食べ物を食べ始めるのを遅らせても、食物アレルギーの予防にはなりません。アレルギーと思われる症状がある場合は医師に相談しましょう。

食物アレルギーの場合も、原因となる食べ物以外のものをあたえるのを遅らせる必要はありません。自己判断で原因となる食べ物を食べさせたり、反対に食べさせるのを止めたりすることは避け、食事の対応は必ず医師の指導を受けておこないましょう。

ベビーフードについて

月齢や用途に応じた様々な種類のベビーフードがあります。目的により上手に利用しましょう。ベビーフードには次のような利点があります。

  • 離乳食作りの負担が軽くなる。
  • 固さや粒の大きさ、とろみ、味付け、メニューの組み合わせなどの参考になる。
  • 手作りの離乳食と合わせて使うと、バラエティ豊かな離乳食になる。
  • 災害時などの非常食となる。

単品で用いる場合、それぞれの食べ物の味や食感を赤ちゃんが体験しにくかったり、栄養バランスが取れない場合があります。利用する時は次の点に注意しましょう。

  • 赤ちゃんの月齢や固さのあったものを選ぶ。食べさせる前に大人が一口味見をして、温度や固さが赤ちゃんに適当か確認をする。
  • 開封後はすぐに食べさせ、食べ残しや作り置きはあたえないようにする。
  • 離乳食が進み1日2回食になるころには、ごはんや麺などの「主食」、野菜のおかずである「副菜」と果物、肉や魚などたんぱく質のとれる「主菜」のそろう、栄養バランスのよい食事にする。

離乳の完了は‥

形のある食べものをかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が、母乳や育児用ミルク以外の食べものからとることができるようになった状態です。

完了の時期は、生後12から18か月頃です。
食事が1日3回になり、必要に応じて1日1から2回のおやつを与えましょう。

  • 手づかみ食べから、やがてスプーンなどを使うようになります
  • 前歯で噛みとり、一口量を覚えていきます。

赤ちゃんがお皿に乗った食べものを手で食べていたのがフォークを使って食べるようになっているイラスト

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